サムネイル 説明
- ここでは用語解説やツールの使い方などを説明します
- 用語解説:
【VP】バニシングポイント、消失点の意味
【EL】アイレベル/アイライン、視点(カメラ)の高さの意味
この2つだけ覚えておけばOK、他にもGL・CVなどいくつかありますが立ち絵背景を描く事に限定すれば覚えておく必要ではありません。他にも信じられないくらい細かいルールがあるのですが全部書くと100%やる気が失せるので書きません。ていうか私もよく解りません(オイ)
- 透視図法(以下パース)で描くのに適したツールは直線を描画できるものに限ります。中でも代表的なのがラインツールですね、他にもshiftキーとブラシを組み合わせたりパスツールを使っても良いと思います。前者は今更説明するまでもないので今回はパスツールを使った面白い描き方を紹介したいと思います(※ブログの再収録版)
- アナログでは描画が面倒でしたがCGでは随分と楽になりました、しかしデジタルといえども基本は同じなのでしっかりした下準備は必要です。
パースを使って描く場合にはまずVPを決めなくてはならない訳ですが、これから描こうとするキャンバスの中にVPを置くと非常に極端なパースになってしまいます。こういう状況を回避するにはVPをキャンバスの外に置きます。VPは点であり目印です、つまり目に見えていないと意味がありません。ではどうしたら良いでしょうか?
・キャンバスサイズを横に広げる
・キャンバス内にVPを置く代わりに絵を小さくする
こいういう解決策が挙げられると思いますがもっと簡単な方法があります
この画像は上と同じ640px×480pxのキャンバスサイズです、VPはキャンバスの外にある事が平行線を見ても分かると思います。VPは目で見えていないと意味が無い事はすでに説明した通りです、しかしこの画像では目に見えない部分にVPがあります。目印であるはずのVPが見えないのに平行線を引けるのは何故でしょう???
答えはコレです
25%に縮小表示させてキャンバス外のグレーのゾーンを出してみました。ご覧のようにパスを使って描く訳ですが2点間を結ぶ直線のみでその内の1点(アンカーポイント)をVPとして利用します。もう片方のアンカーポイントはパス選択ツールで動かして下さい。どんなに動かしてもVPから直線で結ばれるので正確かつ視覚的に分かりやすく平行線を決める事ができます。
VP1は1枚のパスレイヤーとし、もう一つ同じ要領でVP2を作ります。線を描画するには「パスの境界線を描く」アイコンをクリックします、描画後は間違ってもパスを削除しないようにして下さい。念のためVPにガイドを十字に配置しておくのも良いでしょう、スナップしないようにチェックを外しておくのも忘れずに。
- まとめ:
画像を縮小表示させてキャンバスの外にVP代わりのアンカーポイントを置く、同じ要領でもう一つのVPを作る。パスは分けて管理する。必要に応じてアンカーポイントをパス選択ツールで動かしパスを描画する。今回のような2点透視図法だと上下に走る線は垂直なのでshiftキーを押しながらブラシツールで描くと良いでしょう、3点透視図法の場合はVP3を上か下に置けばOKです
知ってて当然の豆知識:
ビルの窓とか床のタイルのように等間隔で線を引きたい時に使う技法です、面倒だしCGではトランスフォームである程度正確に描画できるので知らなくてもいいのですがパースの奥深さを知るには良いと思います。基本技なので習得しておいて損は無いです。
- 1:定規のように等間隔で目印をつける/ELとVPを設定する
2:VPから等間隔の目印に向かって線を引く(赤線)
3:VPから垂直に線を引く/以降図を参照(青線)
※補足:45度でなくてもOKですが線の美しさに欠けるとか正方形にならないとかあるので好みで設定してください。ラインツールでshiftキーを併用すれば45度は簡単に取れます
4:赤線と青線が交差した点から水平方向に線を引いて完成(黒線)
5:後はいろいろいじってみて下さい(緑線)
ちょっと使える豆知識:
カーブの描き方です、ELに適当なVPを設定したら道幅も適当に決めて下さい、曲げたいところに1本横線を入れます。次にVP2を適当な位置に作って先ほどの横線に接続させます。以降カーブのクネクネ度に応じてVPを順に増やして下さい。カーブの半径調節とか細かいところは何度も描いて感覚的に慣れるしかないです。
アタリを付けていきます、ガイドとなるVPを増やせば曲線も滑らかになりますがゴチャゴチャしてしまうのでその辺は好みで調整して下さい。
完成
全然使えない豆知識:
キャンバス外のグレーの色はshiftキーを押しながらバケツツールで塗りつぶせは任意の色に変える事ができます。元に戻したくなったら25%くらいのグレーで塗りつぶして下さい(笑)
- おまけ:gifアニメでみる建物の描き方簡易版
http://www.aquamary.com/making.html
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